親が亡くなった後、誰も住まなくなった実家をどうするか、結論が出ないまま時間だけが過ぎて焦っていませんか。
この記事では、「親の家をどうするべきか」という悩みについて、売却・賃貸・維持という3つの選択肢を、費用や税制、管理負担の観点から整理しています。

親が亡くなった後、家の扱いに迷う理由とプレッシャー
「長年親が大切にしてきた家を、自分の代で手放していいのだろうか」という心理的なためらいは、誰しもが抱く自然な感情です。
一方で、空き家になった実家を維持していくための固定資産税や修繕費、定期的な草刈りなどの管理の手間は、確実にのしかかってきます。
関連記事:【相続した家をどうする?】迷ったときに整理すべき判断ポイントを解説
決まられない背景にある「期限」と「共有名義」の問題
名義変更(相続登記)の義務化と期限
2024年4月1日から、不動産の相続登記(名義変更)が義務化されました。相続によって不動産を取得したことを知った日から3年以内に手続きを行う必要があります。
正当な理由なく違反した場合は、10万円以下の過料の対象となる可能性があります。
共有相続による意見の対立
兄弟姉妹など複数人で親の家を相続し、共有名義にする「共有相続」を選ぶケースがあります。
共有名義の不動産を売却したり活用したりするためには、原則として名義人全員の同意が必要になります。
情報格差が意見の対立を生むことが多いため、まずは全員で客観的な事実を共有することが大切です。
維持費と将来の不安
誰も住んでいない家でも、所有しているだけでコストが発生します。
毎年1月1日時点の所有者に課される固定資産税はもちろん、火災保険料や、遠方の場合は通うための交通費もかさみます。
将来的に屋根や外壁の修繕が必要になれば、数百万円単位の出費になることも考えられます。
関連記事:相続でやることを期限順に一覧整理|流れと注意点をわかりやすく解説

住む・貸す・売る、それぞれの費用と管理の視点
売却して現金化する場合のメリットと税制特例
管理の負担をなくしたい場合は、売却して現金化するのが現実的な選択肢です。
要件を満たせば「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」により、利益から最大3000万円が控除されるため、税負担を大幅に抑えられる可能性があります。
ただし、この特例にも期限があるため、早めの行動が重要となります。
関連記事:相続した家の名義変更をしないとどうなる?期限と罰則をわかりやすく解説
空き家のまま放置しても固定資産税は安いという誤解
住宅が建っている土地は特例で税金が軽減されていますが、これはあくまで適切に管理されていることが前提です。
放置されて倒壊の危険などがある「特定空き家」に指定されると、この特例が外れ、固定資産税が実質的に最大6倍になるケースがあります。
さらに、2023年の法改正で新設された「管理不全空き家」の段階でも、自治体から勧告を受けると特例が解除される可能性が出てきました。
関連記事:実家じまいで迷ったとき、最初に整理しておきたい手順と費用の考え方
不動産お見立て診断(無料)を受けてみませんか?
「売るべきか、直すべきか」——この判断は、物件の場所・築年数・あなたの状況によって大きく変わります。
NILマーケティングでは、住所と築年数だけで路線価・周辺相場・リフォーム費用対効果を調べて「お見立て書」をお送りしています。